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520: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:17:15 ID:zmjxvvIKQ
もちろん、俺もS子もそのような自覚は無い。
北祖母は『迷惑な二人』とごもっともすぎる様子で笑っていた。

北母「それにオレが、その子へ、周囲のチカラや自分のチカラを渡しているですよ?」
オレ「は、はい……?」
それは愛のパワー……なのかどうか分からないけど、

S子と俺は霊的部分で深く繋がっているそうだ。
言わばパイプのようなもので、それを絆と言うなら絆だし、互いの生命を共有しているとか、なんかよくわからない状態らしい。
フェイトの様な感じだろうか?

S子は一体なんの英霊だろうか。

ともかく、俺のそのパイプがもの凄く厄介で、とにかく周囲を巻き込むらしい。

今回、S子が起こしたラップ現象がすさまじかった理由。

それは俺が周囲の人達(霊力強い人たち)から、霊力を吸い上げて、全てS子へ供給していたからだそうだ。

S子自身もかなりのチカラを持っているが、それを過剰に上乗せするかのように俺がチカラを渡していたらしい。

521: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:23:39 ID:zmjxvvIKQ
結果、かなりの惨事を招く寸前だった。

北祖母がそれに気が付いたのは、S子を慰め清めているのにも拘らず、力があまり衰えなかったからしい。
本来なら、S子が泣き落ち着いてきた時点で、怪奇現象は収まるはずなのだ。

なのに収まらない、……と言った所でオレが原因だと気が付いたらしい。

なので祖母が一人づつ、家の外へ出して行き、オレを北祖父と結界の中へ閉じ込め
ようやく完全に落ち着いた……と言う所だそうだ。

ちなみに>>504はオレが原因である^q^
S子との思いでを強く考えすぎたせいで、なんかやらかしそうだった。
北祖母からは、とにかく落ち着きなさいと言われた。

523: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:26:45 ID:zmjxvvIKQ
家の被害は、結界(お守り?)が破損した事と、土地自体に傷を負わせてしまったらしい。

オレとS子は、北母に「もう大丈夫だから」と言われながらも、
S子には頭を撫でながら何かを唱え、オレには北祖母がしていた数珠を渡された。

なんか、本当に申し訳ないことをしたのは分かったのだけど、

今一現実的じゃなさ過ぎて、なんかもう、ヘラヘラしてた。お互い。

ちなみにS子は「神霊的存在」と言われてメッチャ照れてた、可愛かった。
うん、親戚には悪いけど、可愛かった。

524: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:30:28 ID:zmjxvvIKQ
外でその様子を疑い深く見ている親戚も居たが、もう何人かは逆に吹っ切れ騒いでいた。

それ所か、北祖父が頑張ったのか、なんか「オレ君凄いの連れて来たなーw」と笑う人の方が多かった。

その一方で叔母さんや娘さん、伯父さんや息子さんの何人かは、神社へ向かい、
北祖母は家の結界を張り直すのと、土地の傷を治すのに務めていた。

S子や俺には、裏庭の小さな石を重ねただけの祠に手を合わせ、謝りをするぐらいしかできなかった。

その時、蝋燭の炎がかなり激しく燃えていたのを北祖母は見た。

北母「今の状態でオレが死んだら、ろくな死に方しないね」
となんか笑顔で言われたんだけど、怖い。

525: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:49:00 ID:zmjxvvIKQ
従兄Bは謝りに来た。殴ってすまなかったと。
オレも感情的になってすみませんでした、と謝りながら相手をしないつもりで居た。

ただ、少ししてから、祖母が「さあ、家で今日は盛り上がりましょう」と言い始まった宴会。

その席で、伯父さんらの計らいでオレと従兄Bは隣の席になった。
なお主のすぐ横であるため、かなり背筋をお互い伸ばしていた。

従B「……さっきは本当に悪かったなァ」
ビールを飲みながら深い声で言う従兄B。

オレ「い、いえいえ……」
オレはスクリュードライバーを飲みながら抵抗。

従B「あそこに居るのが俺の娘なんだよ、かわいいだろ?」
そうして、従兄Bが激怒していた理由が判明した。

従兄Bは、見た目通りのかなりの不良で、娘さんを授かったのは12の頃。
まじかよ!?俺なんか未だに童貞だぞ!?まじかよ!?
12とかエロ同人誌みただけで、パソコンウィルス感染したとか思って泣きながら親父に白状していた年齢だぞ!?

従B「いやー、大変だったよ……」

もちろん北祖母はかなり激怒して、従兄Bを半殺しにしたそうだが、従兄Bは只管謝罪し許しを得たそうだ。
Bの彼女さんは、不良とはかけ離れた優秀な女の子だったらしい。

Bが自慢する娘さんは確かに頭が良さそうで、学校でもモテるんだろうなーっていう美女だった。
なお、俺は従兄Bに「美女だろー美女だろー」となんかスゲー言われる度にイライラしたけど、認めるよ(´∀`#)

ともかく、Bはその子を遊んでやろうと詰め寄り、
そう言う子ほど危険な遊びに心揺さぶられ行為に及んだ……

かなりあり過ぎて困る不良武勇伝だ、
ただ、違ったのは、そのまま彼女のことが好きになってしまったことだろう。

従B「向こうの親御さんにも殺されかけたよw」
ただ、妊娠を隠していた時期が長く堕ろすのは無理な状態になっていた。
さらに何より北祖母と向こうの親も「水子」にするのは嫌っていたらしい。

かなりの難産だったそうだが、その年齢にしてはかなり元気な娘さんが生まれたそうだ。

従B「だから一生懸命、アイツを支える為に働いていた。もちろん中卒」
そう言いながらどんどんビールを飲んでいく従兄B。

この先閲覧注意。

526: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:53:13 ID:zmjxvvIKQ
従B「……ただ、アイツはオレのことを憎んでいるかもな」
かなり重い話だった。
イカツイ従兄Bはボロボロ泣いていた。

出産したが、周囲の好奇な目と、嫌がらせ、暴言、恥ずかしい言葉。
オレは経験してないから分からないけど、町の人が全員知っているような状況だったらしい。

それでも負けずに二人は頑張って生きて子供を育てていた。

ただ、三年前、従兄が18の頃、悲劇が起きた。
彼女さんは娘さんが幼稚園に行くようになったのをきっかけに稼げるように大学に入ったらしい。
ちなみにその大学の先生と、北祖母が知り合いで、恐らく裏口じゃないけど、何等かの取引したんだろうね。

最初こそうまく言っていたが、なんと彼女さんの元同級生が居たそうだ。
そこから彼女の噂は一瞬にして広まり………。

なんと彼女を襲った馬鹿が居たらしい。
それもギリギリ未遂だったが、幼い娘の目の前でやろうとしたそうだ。

そこに従兄Bが早帰りし、発見し、半殺しにし……の状態に。

オレは何も飲めないし、近くで聞いたS子なんかメッチャ泣いてた。
そりゃ泣くわ。

527: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:58:48 ID:zmjxvvIKQ
襲った男は刑務所に。従兄Bも数か月刑務所に。
ただ、それが耐え切れず、大学でのイジメも酷く……。
何より襲われかけた事実に心身疲労。

彼女の家族とは絶縁状態。
何度も足を運んでいた北祖母ともあまり合わなくなり。

従B「……もう娘しかいない」
その言葉で、もう全てを悟れた。

その日、北祖母の家に娘さんが一人で現れたらしい。
聞けば彼女さんと来たが、彼女さんはいない。

――察する通り、自●していた。

その日の夜、「なんで一緒に居てくれないの?」や「貴方に会いたくなかった!」と夢の中で従兄Bは責められたらしい。
そして、数日後にその一報を聞いた時は、あと追おうと考えたとか。

528: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)14:07:41 ID:zmjxvvIKQ
てか、もしかしたら、この話知っている人居るかも。
従兄は、子供の支援団体のボランティアしていて、結構こういう出来事を持っている人だし、学校で話して回っているらしい。
ちなみに、書き込みする前に本人に一応許可得た。

意外と笑ってて、ちゃんと広めろよ!とか言われた。
なにをどう広めればいいのか……(困惑

>>527
ただ、娘さんを一人にする訳に行かず、真面目に刑期を務め短縮し、出所。
と言うか、刑務所内でも内容が内容だっただけに、刑務官や受刑者たちとの関係は良好だったそうだ。

その後は、北祖母に頭を下げ同居させてもらい
真面目に働きながら娘さんを育てているらしい。

さて、激怒した理由について語ると。

従B「さっき、妻の声が聞こえた。”●●(娘)を守って”ってな。
 振り向けば、娘は顔色悪くして座り込んでるし、その原因がその子だって直に分かったよ
 俺も鳥肌凄かったし、その子は本当にマズい存在だって意識しなくても分かる。」

従兄Bはそう言いながらも、頭を下げ、再び謝罪された。

流石に俺もS子も何とも言えなくて、寧ろコッチが頭を何度も下げていた。

そんなこんながあり、従兄Bも「良い奴だな」と言われ、関係はこの親戚一同の中で一番仲良くなった。


534: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)14:22:24 ID:zmjxvvIKQ
その夜は、本来やる予定だったオレの歓迎会と、明日からの予定について教えて貰った。
明後日、儀式をするそうだけど、その前の日ぐらいは気楽に遊びましょう、ってことだった。

北祖母「……実は、従兄Aと親父からのお願いなんだよ」
そうとだけ言われた。

察するに、従兄Aと親父はオレがS子に好意を抱いているのは分り切っていた事で。
だからこそ、天国に送る前に思い出をつくらせようと言うことなのは見え見えだった。

北祖母は、もう一度俺らに何かを念じたあと「大丈夫」と言い去って行った。

客室には、律儀に布団が二つ並べられていた。
一つはオレので、もう一つはS子の……と言う事らしい。

ただ、寝つくまで大変だった。
S子は只管謝って来るし、オレもなんか謝っていたし。

ただ、長い旅で疲れていたし、色々あって疲れていたし、……で気がついたら寝てしまっていた。

547: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:31:34 ID:zmjxvvIKQ
>>534続き
まだ薄らと暗い早朝にオレは目が覚めた。
慣れない畳の上で寝ていた事もあり、背中が凄く痛かったのをぼ得ている。

ただ、そんなのを考えているのもつかの間。
隣居るはずのS子が居なかった。
それで「また消えた!?(・∀・;)」とか思って、とりあえず大慌てで居間へ向かうオレ。

やはり昨日の一件で……とか思いながら、また大騒動になると思っていた。

居間につくと、親戚さん達が布団を並べて寝ていた。
オレとS子に気を使ったのか、S子が居るからか分からないけど、皆大きな今で寝ていた。
テレビで見る山小屋のような感じ。

もちろんS子の姿はない……と思ったら台所から声がした。

北母「まだ寝ている人もいるから、静かにしなさい」
S子「オレさん、おはようございます!」

台所のテーブルに座る北祖母とS子の姿。

オレ「……は?(´∀`)」
一瞬思考が停止した。

ちなみにその時のS子は元気そうで笑顔で手を振っていた。

548: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:40:12 ID:zmjxvvIKQ
北母「とりあえず顔を洗い、歯を磨いてきなさい」
寝起きで顔洗いと歯磨きとか漫画でしかみたことなかったけど、言われるがまま洗面台へ。
どう考えても、この家で北祖母に逆らうのは無理だ。

S子「厳しいですよ……w」
北母「いいえ、ウチで預かる以上は……」
そんな北祖母の厳しい会話が聞こえたり聞こえなかったり。
やはりS子と北祖母は楽しそうに会話している。

オレ「……どういうことなの(´∀`)」
もうここにきて、何が何だか、。
今も話すのもメチャクチャになってるけど、本当に何何だか分からない事が多い。

S子「朝起きたら、北祖母さんが起きていてお話を……w」
(*´・ω・)(・ω・`*)ネーと、北祖母とS子。

北母「聞いたわよ、”S子”って言う名前を付けたらしいじゃない」
それから、北祖母とS子で今までの話をした。

最初に出会った時とか、オレがS子に話しかけていた時とか、警察とか、植物園行ったことやら。
おどろいた事に、オレが話すよりS子の方が積極的に話していた。

祖母はニコニコしながら「あらあら」とか、適当に相槌しながら話を聞いていた。

北母「オレはよくやった。」
北祖母は微笑みながら、俺の方へ親指を立てたグットポーズをした。
ちょっと老婆がやるには想像できず笑った。

S子「本当に……オレさんありがとう」
何度目だろうか、S子は俺にそう言いながら笑っていた(´∀`*)

549: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:53:27 ID:zmjxvvIKQ
朝5時半になると、叔母さんや高校生以上の娘さん達が続々と起きて来た。
北祖母は台所へ立ち朝飯の用意を始める。
それを見て「手伝います」と言って手伝って行く叔母さんや娘さん……。

何人か伯父さんたちも起きて、外へ煙草吸いに行ったり、散歩に行ったり。
従兄Bも起きていた。

従B「オレ、散歩行くか!」
ニカカッ!朝からスゲー元気な笑顔と大声!
一瞬面倒だと思ったが、結構すがすがしい関東では味わえない空気を吸いながら散歩もいいなーと感じた。

オレ「は、はい……w」
ただS子も……。

S子「あ、じゃあついて行きます……!」
オレが尋ねる前に、S子の方から名乗り出ていた。

オレ「あ、S子もついて行くのですがいいですか?」
従B「お、おお……いいぞ……ww」
従兄Bは少し困惑しながらも、S子が同伴するを承諾した。

散歩しながら分かったが、S子の姿を従兄Bも見えているらしい。
声に関しては、ブツブツとしていて聞き取れないそうだ。

従兄Bは結構S子に質問をしていた。
何処から来たのや、どうしてそうなったのか分かるのか?とか。
それを通訳し伝える。もちろん殆どS子は覚えていない。

従B「大変だったなぁ……俺も確り送れる様にがんばるよ」
従B「昨日はすまなかった……!」

S子の方を見ながら頭を下げる従兄B。
S子は最初はジッと見ていたが、直に「いいですよっ」と笑顔を向けていた。

言葉は分からないかったそうだが、S子が許してくれたのは分かったようで、
従兄Bは何度も「優しいな!」と言っていた。

550: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:54:06 ID:zmjxvvIKQ
今更だけど、気が付いたのて訂正。

従兄Bの話で「三年前」とか言っていたが、もっと前だった。曖昧に書いてしまった。
去年は娘さんは12歳だし、年齢が合わなくなる。すまない。

551: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:59:48 ID:zmjxvvIKQ
家に戻ると、かなりの量の朝食と学校でしか見た事が無いような鍋が置かれていた。
ちょっとした旅館状態になっていた。

それと大量のオニギリが用意されていて、炊飯器が5台フル稼働していた。
今日は山の方へ行くので、そこで食べる昼飯を用意しているらしい。

その光景を奇怪に思いながら、朝食を取った。
味噌汁とご飯と漬物、子供が喜びそうな油物と、昨日の残りが並んでいた。

S子は「おいしそー」と。
オレには、なんか今まで以上に人間的に見えていた。
と言うか、俺の横に本当に生きているS子がいる、そんな感覚が当たり前と言うか、当然と言うか

なんかよくわからないけど、とにかく感じてた。

親戚の殆どがS子の存在に吹っ切れていたとは言え、
やっぱり疑り深く距離をいて食べてる人も居た。

ちなみにS子は、祖母のチカラをもってしても食事を取ることはできなかった。
それを祖母が「すみませんね……」と言っていた。

552: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:06:40 ID:zmjxvvIKQ
ちなみにあの家だけかと思うけど、皆メッチャ食う。
とにかく食べる。子供も食う。すげーくう。
俺も巻き込まれてお変わりを3杯した。

S子は「す、すごい……」と終始気押しされていた。

朝食から30分ぐらい経ったら、もうあっと言う間に出発した。
北祖父と四人は明日の準備や、体調の問題で来なかったがそれでも……。

何て言うか、ワゴン車や軽自動車が沢山あった……
大家族と言うより、もはや旅行ツワー。

俺らは、北祖母が乗るワゴンに乗り、目的地である山を目指す。
……朝食べ過ぎたのと、運転の粗さで、道中2回も悲劇に見舞われたのは言うまでもない。

S子は子供の様に外の景色を見てはしゃいでいた。
北祖母はそれを聞いて「アレは●●」とか、「あの山の神はー」とか、とにかく色々教えていた。

森の様な山道を進み、駐車スペースのあるキャンプ場の様な場所へ到着した。
いや、キャンプとしても利用できるようで、川の方にはテントが幾つかあったと思う。

北母「では、いきましょーっ!」
アンタ本当に何才だよ……。

553: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:10:15 ID:zmjxvvIKQ
天候はバッチリの晴れだったし、本当に自然!って言う感じの山道をずーっと登った。
空気もおいしいし、緑豊かだし、涼しいし……。

S子はと言うと、ゆっくりと歩きながら登っていた。
ただ、時々すぅー……と宙を滑り登っているのも見えた。

心なしか「ズルイ(´∀`)」と思いながら、登るのがメチャクチャ早い北海道一族を追いかけた。

S子「オレさん、がんばれ!」
時折S子がオレへそう声をかけてくれた。

もう、なんかメッチャ可愛かった。
その笑顔が励みになるよ(´∀`*)ただごめん、デブには辛い……

554: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:15:54 ID:zmjxvvIKQ
待ってくた人板には居たが、

従兄Bで、親戚の幼い男の子を肩車しながら登っていた。
危ないだろ……と思うが、そんなの知らずダッシュしながら登って言ったりとかしていて……。

S子「オレさん、おいて行かれますよ?」
オレ「もういいもん。」
S子「皆さん早いですね……」
オレ「本当に……運動不足過ぎるのかな……」

結局、おいて行かれました。
と言っても、途中途中で伯父さんや従兄が待っていましたが。

決められた道を歩けば言い分、迷子になるような事はなかった。

S子は自然をかなり満喫していたようで、周囲をよく見ていた。
あの鳥なんだろうとか、何故か鹿を見たと言っていた。シカ居たっけ?

S子「ただ、キツネとかは居ないんですね……」
オレ「ほら、場所によるらしいし」
そう寂しく言うS子。

まあ、その時、S子にキツネミミを装着して妄想する事で萌えていた(´∀`*)

555: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:20:30 ID:zmjxvvIKQ
目的地へ到着すると、道中ですれ違った人の数では思っても居なかったほど人が居た。
北祖母らは、一か所に集まり露店で買ってきたアイスやおつまみ、持ってきたオニギリを食べている。

北母「遅いです!」
すみません、としか言えなかった。

S子「その分、山を一杯見れましたーw」
北母「あら、それは良かったぁ……」
対応が違いすぎないか、北祖母よ。
いや、S子は俺を待ってくれていたんだとは思うけど……

そんな風に思いながら、早めの昼飯を取った。

556: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:31:21 ID:zmjxvvIKQ
S子「オレさんはやっぱり凄いですね……」
オレ「へ、何が?」
S子「親戚さん方が凄い人ばかりだし、オレさんも凄い人だし」
オレ「う、うん……」
親戚が凄いのは認めるが、オレはたいしてすごくない。

S子「はぁー……うらやましいな」
S子はそう言いながら、親戚たちを見ていた。
何人かの親戚はチラチラとこちらを気にしていた。

S子「なんていうか、大勢に囲まれていると言うか……
 そう言う立場で居る人って、凄くうらやましいです」

オレ「そ、そうなのかな?」

S子「そうですよ、大切にした方がいいですよw
 どうしてこう思うか分からないですけど、本当に羨ましいです!」

やはり元気に笑っている。けど、嘘の笑顔だ。
ただ、オレはそれを指摘しては駄目だと、思った。

S子「はぁー……オレさんと綺麗な景色が見れて良かった」
オレ「こんなオッサンなんかと?」
S子「はい、それに……あんまり自分のことを軽蔑する発言は止めた方がいいですよ!」
ムッと怒った顔でS子は言う。
なんか可愛い(´∀`*)  

S子「少なくとも私はオレさんの事が大好きなんです……から。
 大好きな人が自分を馬鹿にしている言葉を聞くのは凄く寂しい……
 それに、こういう場所なんだし、もっと楽しみましょう、明るく考えましょう!」

S子「ねっ、オレさん!」

そんなような言葉だったかな、って言う自信がなくなるけど。
またしてもオレは夢の世界状態で、S子の言葉を聞いてしまっていた。

なんか言葉の一つ一つが、すごく夢のように聞こえた。
いやある意味幽霊だから、夢でも間違いないのかも知れない。

ただ、そうだとしても、この目の前に居る素敵な笑顔の女の子は、まぎれもない本物だろう。
誰が何と言おうと、姿が見えないであろうと、あの子は本当に居た。

ちなみに北祖母には聞こえていたらしい。
だって、すげー(・∀・)ニヤニヤしてたもん、それに今でも時々言うw

557: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:37:10 ID:zmjxvvIKQ
ちなみにオレは泣かなかった。
結構今まで泣いていたけど、泣かなかった。

S子「朝、北祖母さんとお話をしていたんです」
S子は山の上から景色を見ながら言った。

S子「オレさんとの時間も短い」
オレは胸が苦しくなった。

S子「だから二人でいる時間を大切にしなさいって」
オレは”お別れが近い”と心のどこかで思う。

S子「ただ、やっぱり急には無理ですよね!
 本当に残り短いけど一緒の時間を楽しみましょう!」

そしてS子はオレの名前を呼んで、最高の笑顔を向けてくれた。
オレは、テレビやドラマや感動シーンとかで泣き顔の笑顔をみたことあるけど、

そんなのゴミに思えるような最高の笑顔を見ていた。

なお、童貞拗らせていないぞ。

558: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:41:34 ID:zmjxvvIKQ
さっきまでの寂しい気持ちは、一気に消し飛んだ。
何て言うか、一気に「おっしゃやるぞ!!」って言う変な活力が湧いてきた。

そしたら、なんかS子がスゲー、すげー、すげーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
もうなんか言えないわw本当に書けないww

とにかく可愛く見えて仕方がなかった!

オレ「……」
そしたら、S子は一瞬驚いた顔をしていた。

見えている人がお茶を数人吹き出し、むせている人もいる。
北祖母なんか「あらあら(・∀・*)」となんか目線逸らす。

そんなのが見えているのみも関わらず、俺はS子に キス をしていた。
その後、ギュッと冷たい身体のS子を抱きしめてしまっていた。

気がついたら本当にしちゃってた、やらかしてた、やってしまってた。
言い逃れできない、

衝動的だったけど、そうなるのは当たり前で、なんか必然だと思う!!
それになんか凄く凄く恥ずかしくなかった!

つーか、親戚以外の他の人たちの数人が「なにあれーw」って感じで見てた気がするけど、
美味い具合に親戚さんたちが隠してくれた気もする!!!

とにかく、幸せをかみしめていた。

559: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:53:05 ID:zmjxvvIKQ
流石にS子もキスされた時は呆然としていた。
ただ、抱き着いてからはS子もオレの背中を抱き着いてくれた。

こないだみたいな励ます感じの抱き着きと言うより、
本当になんかなんかw幸せって感じで互いに意識し合って抱き着いてた。

うん、あとでちょっと「一言言ってよ〜」と言われたけど、デレてたからOKだろう!

従兄Bにはスゲーおちょくられた。
「あれじゃ彼女できねーぞーw(゚∀゚)」ってさ。
分ってるわボケェ!今ではこの有様じゃ!

伯父さんや叔母さんには「若いねー」ってありがちな事言われた。

でも、なんかメッチャ(・∀・)ニヤニヤしてた。
うん、更になにがあったか伝えまくってる伯父が居た。
勘弁しておくれ。さすがにそこまでされると恥ずいわ。

なお見えない親戚からは「なーにやってるんだ、あれ……」と戦慄物だったらしい。
ただ見ているうちに、俺がS子と抱き合っているのが見えて来たーとか、何人かの中学生以下のお子さんたちに言われた。

560: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:56:24 ID:zmjxvvIKQ
少し話すには、これから(抱き合ってから)時間経ってしまうので混乱しちゃうかもしれませんが

北祖母には、この後、家に帰ってから呼び出され尋ねられ、>>482で語った通り話しました。
S子同伴で。

公開処刑なんかより、恥ずかしかった。

ちなみにこんな感じ↓
北母「先ほどの行為は……まあ、気持ちは分ります」
オレ「す、すみません……」
S子「は、はい……(照れ気味)」

北母「正直に申しなさい」
ジロッと俺を見る。

北母「やっちゃった?(・∀・)ニヤニヤ」
オレ「え!?」S子「ええ!?」
北母「時々いるからねー、幽霊とやっちゃう人。幽霊が襲っちゃう事も」
オレ「いやいやいやいやいや、前に抱き合った程度で!」
北母「怒男を見ればわかりますよ?」

怒男、まさかの裏切り。
いや言った訳じゃないけど、なんか「┐(´∀`)┌ヤレヤレ」って顔していたそうです。
つーか、お前見てたのかよ。

S子「……ちょ、ちょっとやりかけました、すすs、スカートをめくって足を見せて……」
S子さん何アタフタしながら言ってるんですかーーーー!

S子「(・∀・)ニヤニヤ」
工エエェェ(´д`;)ェェエエ工
裏切り、と言うよりもS子はこの人には全て話してオレさんを任せようとしたそうです。
余計なことを……いや、のちに言わなきゃならない人が出て俺も言いましたけどねぇ……

北母「……ふむ、ただし程々にしておきなさい。あと、今晩が最後ですからね」
ば、ババ様……!何言ってるの、ババ様……!

561: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:04:51 ID:zmjxvvIKQ
その後は、かなりイチャイチャしていました。
親戚一同と記念写真を取る間もずっと手を握り、
親戚の一団から少し離れたベンチに座り景色を眺めたり。

S子に、初めて図書館で会った解き冷たくされたーと、何度も言われ弄られたり
オレは、警察官( ´_ゝ`)(´<_`  )←の話でアレは面白かったと言ったり。

とにかく、幸せな一時を、過ごしました……

どうでもいいけど、撮影が大変でした。

叔他「私のこの携帯つかって!」ピロリーン
伯他「カメラカメラ……」パシャパシャ
子供「お母さんも入って―><」はい、チーズ
娘 「スマホで取っておきましょうw」カシャン

その他大勢「「「オレも俺も」」」「「「この携帯でカメラで」」」

圧倒的カオス

……すごいね、大家族じゃないけど、ああなると凄いね。
一人が現像して回すって言う訳にはいかないのね。

ちなみに数人がとった写真にオーブが移り込んでいたり、主にオレの手が欠損していたりしました。
オーブは山の霊で、欠損したオレの手はS子。

他の人の怪奇状態にS子は、北祖母公認で関わりないそうです!変にS子を疑わないで!
S子は笑って許していたけどね……ww

562: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:15:33 ID:zmjxvvIKQ
ここまで来れば、S子と親戚との関係もかなり良好でした。
それが個人的には安心できて、何よりでした。

帰りは、北祖母が事前予約していた高級そうなお店へ向かい、北海道の名産品のフルコース。
S子を上座と言うのかな?凄く良い所に座らせ、その目の前にオレが要る感じだったのですが。

ビールもどんどん持ってこられ、オレはビールを普段飲めないのですが、少し頑張って飲みました。

S子の方にも、誰も手を付けないのだけど、どんどん物が運ばれて行って、
ちょっと、千と千尋のカオナシに豪華な料理をたくさん持って行く様を思い出したりしました。

で、気が付くと、オレとS子が隣り合わせに座っていた。
ずーーーーーーーっと、酔いもあってか、ヘラヘラしながら寄りかかっていた。

S子は困った顔をしながらも、何度も「もうぉ……」と言っていて、
それに萌えてました(´∀`*)

563: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:19:13 ID:zmjxvvIKQ
S子はニコニコしていた。
オレもニコニコしていた。

ちなみに酔いもあったけど、意識が失うほどじゃないです、気分が高揚する程度の酔いです。
其処まで酷い事にはなりませんでした。

ただ……S子の足を……ゲフンゲフン。

その後、クルマの中で眠りにつき、家に帰り、>>560の様な事態になりました。

564: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:23:15 ID:zmjxvvIKQ
疲れたので休憩します……暑すぎる……

この調子なら、今日中に話終わりそうです!
何故か自分で安心した……w

566: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:16:31 ID:zmjxvvIKQ
>>563続き

その日の晩、オレはとにかく寝れなかった。
いや、筋肉痛の前兆を感じていたし、疲れて布団に沈み込む様に横になっていた。

隣にはS子が居て、S子はボーッと天上の模様を見ていた。

帰って来てから、あんなことを北祖母に言われ妙に意識していたけど、
そう言う気にはならなかった。少し残念だったけど、仕方がない。

寝る前に北祖母から、明日の除霊について説明された。
ここからそう離れていない小さな山の神社を借りて、S子を天国へ送ると。

北母「いいかい、オレ。
 S子ちゃんと一緒に過ごせるのは今日で最後になります。
 決して悔いの残らない様、
 同時に貴方もS子ちゃんも、強い未練が残らない様に務めなさい。」

そう北祖母は、オレだけを呼んで話した。
頭の中では十分に分かっているつもりだった。

ただ、いざ目の前に来ると、何とも言えないほど、何も出来なかった。
いや、何をすればいいか分からないと言う感じだろうか。

先ほどまでの幸福感は嘘の様に、悲しさと寂しさと不安がこみあげていたのを、よく覚えてる。

567: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:27:20 ID:zmjxvvIKQ
最後の夜、って下手に意識して、何か気を使おうと思う。
ただ、何を話しかければいいか分からない。
とりあえず喋ればと思ったが、その言葉が出る寸前で止まっちゃうんだ。

いつもなら、S子の方から何か話題を振ってくる……こういう時なら。
毎回S子へリードされていることが多いし、気にはしていたけど、今回は期待していた。

S子「……。」
ただ、S子は上を見たまま、何かを言う気配がない。

オレ「……。」
対抗するつもりは無いけど、俺も無言になる。

568: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:27:45 ID:zmjxvvIKQ
すまん、エンターキーが壊れてやばい、ずっと改行されてるから、一端治るまでまってて。
本当に済まない。

569: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:47:05 ID:zmjxvvIKQ
応急処置した

>>567
時計の針の音と、外で鳴く生き物の声しか聞こえない寝室。
電気が消えてから異常なほど長く感じた夜。

この空気は気まずいと言うより、そう言う空気なんだ。
お通夜と同じだ。
声を出しちゃいけない、笑っても、出来ることなら泣いてもいけない。
泣いちゃうなら仕方がないね、悲しいのも仕方がないね。

ただ、色々な人が、色々なことを想っている時間。

あの時間が流れていた。
いや、お通夜の雰囲気は人それぞれだと思うけど、オレはそうお通夜ではそう感じてる。

だから、ここで声を出さないのは正解だと思うと、不思議と安心してきた。
そもそも、悲しいとか寂しいとか不安だとか、そう言う考えになるのは間違えだ。

オレ(強気で行こう。S子に心配かけない為にも)
そう思うことで、気持ちを誤魔化しながら落ち着かせた。

570: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:49:12 ID:zmjxvvIKQ
そんなんで寝たもんだから、翌日はかなり早く起きた。
外はまだ暗かった。

S子の方を見ると、S子は可愛い寝顔でいた。
両手を胸の下で組、落ち着いた表情で眠いっている。

はぁ……制服だから寝苦しそうだけど、はぁ……可愛すぎる……っ!

そんな変態思考で目覚め、とりあえず台所の方へ向かった。

571: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:57:25 ID:zmjxvvIKQ
北母「あら、本当に早いのね」
オレ「お、おはようございます……」
北祖母はすでに起きていた。
小さなライトスタンドを使い本を読んでいる。

おいおい、幾らなんでも早すぎるだろ。
外じゃ、まだ虫が鳴いているし、陽太様だって登ってねーぞ。

と内心思いながら、それを見透かされ「年を取ると早起きするのよ」と言われ。

本当に敵わない人。
心の底からそう思った。

洗面台へ向かい、顔を洗い、歯を磨き、台所へ戻ると祖母はお茶を出してくれる。

北母「昨日の夜中はどうでしたか?」
北祖母は本を閉じながら優しく尋ねてくる。

オレ「特になにも……」
北母「あら、そうなの……寂しいわね……」
オレ「本当に……寂しいです……」
北母「ふふっ、そうね、オレには寂しい事かもね」

オレ「……これで良いのですかね」
北母「それは私が判断することではないです」
オレは何も言い返せない。

オレ「……北祖母さんなら、良かったと思いますか?」
北祖母は目を潰し考えて。

北母「今のままじゃ、お別れするのは嫌かな〜」
そう笑った。

北母「私だったら、そもそも除霊されたくないもの」
オレ「えっ?」
それは、予想外過ぎる質問だった。
ハトがまめ鉄砲を喰らうような顔とはあの時のオレの顔かもしれない。

572: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:01:42 ID:zmjxvvIKQ
北母「私は、S子ちゃんほど貴方を愛していたら離れたくないわ。

 何をおどろいているのですか?
 それは凄く当然で当たり前のことじゃないのかしら。
 
 好きな人と過ごし、好きな人とお話して、好きな人と生きる。
 それほど素晴らしい事が、この世に他にあるかしら?」

一か月前の俺なら即「ネトゲ」とか答えたかもしれない。
ただ、今の俺には「 ”その通りです” 」と言う以外、言葉は無かった。

北母「私はこう見えて我侭ですからね。
 もっと生きていたいし、もっと子供たちの顔が見たい。
 今はヨボヨボだけど北祖父さんとも、ずーっと一緒に暮らしたい。

 不老不死の薬があるなら、私は間違いなく飲みます。

 それぐらい私は生に対して、鬼で、我がままで、狡い人間です」

オレはただ茫然と聞くしかなかった。

573: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:11:13 ID:zmjxvvIKQ
北母「でも、それは人には叶わないです。
 死んじゃいます。お別れは絶対に来ます。お別れして天国へ行きます。

 ただ普通の人が、普通に天国にたどり着くには難しい。
 だから、生きている人たちで集まって、天国へ行けるようにお呪いをし、天国へ逝かせる。

 それが普通なんです。

 ……だけど、私は『天国に行くのが正しい』とは少しも思ってません。
 そう持って除霊しなかったことも沢山あるのですよ?

 もしも、今からS子ちゃんの除霊を止めたいと言うなら、私は賛成します。」

予想外の言葉の数々に、俺は言葉が出なかった。

574: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:19:07 ID:zmjxvvIKQ
専門も言っていた。
『もっともお祓いが、彼女の幸せな気もしないけど』

それに社長は霊と共同生活している。
けれど、受け入れ、問題もあっても幸せそうだ。

ただ、ニトは成仏が正しいと言っていた。
そうだ、S子は基本的何もできない……それは嫌だろう。

――結局オレは、オレでの答えを見つけようとして居なかった。
そ れ を 北 祖 母 は 見 抜 い た 。

北母「……貴方はどうしたいの?
 流されて、周りに言われて、そんなんでS子を振り回して何がしたいの?」

その言葉にオレの頭の中は一気に真っ白になった。
親父の言葉や、従兄の言葉も、なんも聞こえなくなる。

575: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:23:20 ID:zmjxvvIKQ
オレは人生で味わったことが無いほど、考えた。

本当にオレがしたいのはなんだ?
周りの声なんか聴くな、オレは何がしたい。

S子と幸せになりたい。
その幸せってなによ?

じゃあ、その幸せってなんだ?

S子を見て萌えてること?違うだろ。
S子の足を見て萌えてること?違うだろ。

ああ、そうだ。
S子と家庭を設けることだ。運じゃ叶うのか?
バーカ、叶う訳がねーんだよ、あほ。

S子と結婚する、叶うかもしれない。
今でも幽霊と結婚ってニュースになる、日本じゃ聞いた事が無いけど。

でもそれは、違う。そう言う幸せじゃない。
いや幸せだけど、そう言う幸せは、オレは望まない。

バーカみたいに、アホみたいに、童貞拗らせないで。
仕事よりも、ネトゲよりも、今までの受験勉強よりも、とにかくとにかく考えた。

ただ、答えは本当に何の前触れもなく、頭に過った。

576: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:31:49 ID:zmjxvvIKQ
S子が幸せだと思うことが幸せなんじゃないか?

最初は疑問だった。

ただ、S子が笑っている時、オレは幸せだった。
S子と楽しい事を話している時は幸せだった。
S子が暴走した後の和解した時は幸せだった。
S子がスカートたくし上げた時、いやその後だ、幸せだった。

昨日もそうだよ。
S子は幸せそうにしていた。その時俺だって幸せだった。

ちがう、俺が幸せかどうかじゃない。嬉しいのは其処じゃない。

”S子が幸せだと思っていただろう事”を思い出すと、嬉しい。
結局オレの独りよがりな視点でしか言えない。けど、そうだ。

もーーーーーーーー何て言うか。
とにかくウザイ、臭い、キモイ、死ね、くたばれってレベルだけど。
このさい恥なんか知るか。

オレ「S子が幸せだと……思う事をオレはしたいです……」

ぷっはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あはははははwwwwwww恥ずかしいけどwwwwwwww

はぁ。草刈る。
とにかく、俺はそう言いました。言っていました。

北母「…………良いじゃない?私は良し悪し決めれないけど、素敵よ」
なんかとても優しい顔で言われた。
照れながらオレは笑った。

北母は語った。

きっと、これが本当の『本音を言う』状態で、
こう言う辿り着いた答えが『真理』って言われるんだと思う。

幾つも答えがある。
その中で、一つの答えを掴む。

他に答えはあるけど、それでも。

オレは”これが答え”だと思い掴み、持って歩く。
そう言う状態が真理なんだと。

577: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:34:39 ID:zmjxvvIKQ
テンション落とす為に暗い事言うけど、
ぶっちゃけS子への真理には辿り着いたけど、オレへの真理は辿り着いてません。

童貞です、ちょっと痩せたけどデブのままです。仕事も大したことしてません。

ふぅ……。あっかん、顔熱い。
なんでネットで変なこと熱く語ってるんだろう。.

うわあああああああああああああああああ
本当に聞いてくれてる、見てくれてる人が居たら、感謝します。

579: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:40:14 ID:zmjxvvIKQ
そんな話をしていたら、外は少し明るなり始めてた。

S子「おはようございます」
オレ「うわっ!」

本当にビビりました。突然オレの後ろに立っているんですよ。

オレ(今の恥ずかしい言葉効かれたかな〜……)
とか思いながら、恐る恐るS子を見るけど、S子は「?」な表情で俺を見る。
心の中で小さく「うっし」とガッツポーズ。

北母「あら……、そうだオレ、S子ちゃん。
 少し外をグルッと散歩してらっしゃい」

その時、俺は北祖母の気遣いに気が付けずあらぬことを言いました。

オレ「き、筋肉痛で……」
北母「はぁー……なら自転車でも使いなさい。
 とにかく外は気持ちが良いから。いってらっしゃい。」

何か、妙に北祖母は俺らを追い出したいのかな?って感じた。
今日はお祓いごとがあるし……と、見事的外れな思考をして、自転車の鍵を取る。

そして、ボロボロで空気の甘い黒い自転車を借り、明け方の外へとS子と出て行った。

それが、最後のS子との散歩だった。

580: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:44:36 ID:zmjxvvIKQ
ちょっと、ご飯食べてきます。
……うし、食べたらラストになります。

581: メーテルカードマン 2014/08/04(月)21:13:02 ID:1fVjeYcvr
>>580
ゆっくり食ってこいよ

…もうラストか…

582: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)21:42:36 ID:2rFBBoETc
ちゃんと見てるぞ
ラストに近づくにつれてさみしくなってくるな

コメント

コメント一覧

    • 1. かなしいね
    • 2016年10月03日 23:10
    • 今でも、見てる人います?




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