20120711-230709


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506: うどん 2001/06/14(木) 21:48
5年程前、帰省のため、福岡行きの新幹線に乗っていた。



その客車は、かなり空いていた。
新横浜で、一人のおばさんが乗り込み、通路向こうの席に
座った。
おばさんは、隣の女性にしきりに何か、訴えはじめた。
様子が明らかに変だ。
おばさんは、寝巻きのまま飛出して来たような服装で
ピンクの汚れたスリッパを履いている。
話のほうも支離滅裂で、なんとか聞き取れたのは、
「京都のお寺に、逃げ込む」「夜、眠れない」
「眠ると、真っ赤な小人が大勢やってきて、
家をガタガタ揺らすのだ」ということ。
話すうちに、恐怖がよみがえり、半狂乱になっていく。
私と、隣の女性がなんとか落ち着かせた。
安心したのか、おばさんは眠気を訴え始めた
京都に着いたら起こしてくれ、と何度も懇願しながら
おばさんは、眠りに着いた。
しばらくして、おばさんが、うなされ始めた。うわ言を
繰り返す。
「こわい やめて かんべんして ゆらさないで…」
その頃には、恐怖は完全に、我々にも感染していた。
凍りついた我々を乗せて新幹線は、西へと、疾走していく…。

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