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763: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/09/29 23:17
今から数年前、俺は関東地方のとある町で、マンションの施工工事をやっていた。
建物自体はほぼ完成し、電気屋、水道屋、内装業者などが仕上げの工程に入った頃、
変な噂が立ち始めた。



 三棟ある建物の一つで、夜間作業中に男の叫び声を聞く者が続出したからだ。
俺の会社がその建物の工事に入った頃、納期も間近で、徹夜作業が何日か続いていた。
他の業者からその噂を聞いていた俺は、なるべく一人になることを避けた。
 なぜなら、その叫び声を聞いた者に限って、怪我や事故が頻繁にあったらしいからだ。   
 現場責任者はゼネコンのすかした奴で、お払いしろとの要望を無視していた。

 ある夜、俺と同僚は徹夜作業になった。
マンションの三階、西側の部屋で配線工事をしていると、同僚が声をかけた。
「今うめき声みたいなの、聞こえたよな」
 俺は電動ドライバーを使っていたので聞こえなかった。
「やめろよ。もう俺ら二人しか残ってないんだぜ、気味悪いだろ」
そう言って振り向くと、同僚は壁に耳を当て固まっている。
「ここ来てみろよ、はっきり聞こえるぞ」
 仕事が手につかない同僚にちょっといらいらして、俺はその壁に耳を当てた。
何も聞こえないなと思っていると、突然、
サッシ窓がガタガタと、音を立てた。
 地震じゃなかった。
俺らは互いに顔を見合わせた。そして、ベランダに面したサッシ扉に目をやった。
二人同時に声を上げた。
 頭から血を流した男が立っていた。顔はぼこぼこに腫れ上がり、
まるで生きている気配はなかった。



764: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/09/29 23:32
もう仕事どころじゃなかった。
俺らは作業詰め所に逃げ帰って、朝が来るのを待った。

 ここから先の話は、噂を俺がまとめただけで、妄想フィクションなんだが、
つまり、洒落にならない事件の可能性があるってわけで………。

 まあゼネコンの玄孫受けみたいな土建屋が、何かしでかした人間を始末したのでは?
基礎工事のコンクリ打つときに、いっしょに埋めたんじゃないかと。
 実際、柱付近の外壁に耳を当てると、うめき声が聞こえたのは俺も確認した。
ある部屋なんか、どこの業者か知らないけど、いっぱいお札貼ってたし。

  


コメント

コメント一覧

    • 1. 通りすがりのオカルト好き
    • 2017年08月09日 03:06
    • 3 やはり現場で働いてる人の話しは、生々しくて怖い。

      家でもビルでも、何かを建てる時は地鎮祭をしなくちゃ。
    • 2. ななし
    • 2017年08月09日 04:21
    • でも地鎮祭って基礎工事の前だよね。
      この場合はほら・・・
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