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694: 本当にあった怖い名無し 2008/04/09(水) 14:22:39 ID:BrzS0YZH0
初めて、書き込みします。
私は、仙台に住む大学二年生です。
これは、先月の春休みに、男友達のAから誘われて、友達のT美と、Aの友達のHと私の四人でドライブにいった時の話です。



Aは最初からドライブのルートが決まっていたわけではなく、当てもなく行き当たりばったりで、道を選んで、最終的には海かどこか、綺麗な場所に行けたらイイね。という感じで出発したんです。
その日は、ドライブに最適な日和で、空にはほとんど雲もありませんでした。
Aは免許を取って一年ほどしか経っておらず、車の中には地図もナビもありませんでした。
四人とも道に詳しいわけでもなく、次の交差点は左折でいいとか、次の道は右折でいいとか、細い道を行ってみようよとか、その場のノリで、みんな楽しく、当てもないドライブは続きました。
昼の十二時を過ぎて、お腹が空いてきたね。とT美と話していた頃には私たちの車は森に囲まれた山深い道を進んでいました。
私は、Uターンして戻ろうよ。と言いました。
T美も戻って、どこかでご飯食べようよ。と言いましたが、運転していたAは、戻らない。と言ったんです。
確かに山道の幅はどんどん、狭くなってUターンできるような場所も無く、一本道でした。
私とT美は不安でした。AとHの口数は段々と減ってきたからです。
道はどんどん凸凹になって、車はガタガタと揺れて、私は気分が悪くなりました。
しばらくすると、道は開けた原っぱに出ました。
原っぱの中には、廃墟になったホテルのような建物が建っていて、晴れているのに、すごく不気味な感じがしました。
T美は、少し霊感が強くて、その場所に着いたとき、頭が痛いと言って頭を抑えていました。
AとHは、すげえ!とか言ってはしゃいでいました。
私たち二人は、嫌だなあ。と思いましたが、その廃墟ホテルの中を探検しよう。という事になり、車の中に取り残されるのも不安だったので、嫌々ながら、車を降りました。
廃墟の中に入ると、割れたガラスの破片が散乱していて、壁は所々はがれていましたが、昔はこんな色だったんだろうなと想像する事ができました。

695: 本当にあった怖い名無し 2008/04/09(水) 14:28:18 ID:BrzS0YZH0
694
かび臭いにおいがしました。それに、カラースプレーで落書きがたくさん、されてました。
ゴミとかティッシュがそこらじゅうに捨ててあって、段々、気持ちが悪くなっていきました。
T美は、廃墟に入ってから、ずっと私の腕につかまって、「気分が悪い。」と口にしていました。
私たちは、男友達の後をついていって、薄暗い非常階段を上って、最上階の大浴場に行きました。
前はガラス張りの、展望ができるお風呂だったんでしょうが、ガラスは全部割れていて、空と建物の境界線のように青い空が見えました。
だけど、すがすがしいと言うよりは、廃墟に入って、一番、気持ちの悪い場所でした。
男友達は、「混浴だ。混浴。」と言って、カラの大浴槽の中に入りました。誘われるままに、私とT美も浴槽の中に入りました。
男の子たちは、何を考えていたのか、ニヤニヤと笑っていました。

696: 本当にあった怖い名無し 2008/04/09(水) 14:29:47 ID:BrzS0YZH0
695
T美が突然、お腹を押さえてうずくまりました。
私は驚いて、T美の隣にしゃがみこむと、「大丈夫?」と背中をさすりました。
「気持ち悪い。気持ち悪い。」
と連呼していて、私はすごく不安で胸が張り裂けそうでした。そうしているうちに、私も頭がくらくらしてきて、吐き気がしてきました。
助けてもらおうと、男の子たちを見たときには、男の子たちも、気持ちが悪くなったようで、浴槽にへたり込んでいました。顔面蒼白で、目はとろんとしていて虚ろでした。
その時、両肩に何かが乗ってきたようにずしりと重くなってきて、息苦しくなりました。
私は霊感など無いのに、明らかに浴槽の回りに何かがいるような気がしました。それも大勢で、私たちを囲んでいるような気がしたんです。
怖くなって、苦しさをこらえて、T美の側によりました。
「囲まれてる。もう、だめ。もう、だめ。」
とT美は口走っていました。
私は意識が遠退いていき、空と建物の境界線を見ました。何故か、空の方へ行けば楽になれる気がしたのです。男の子たちもとろんとした目つきで、ガラスの無くなった窓枠の方を見ていたのです。

697: 本当にあった怖い名無し 2008/04/09(水) 14:30:57 ID:BrzS0YZH0
696
飛び降りたら、苦しみから解放される。と、その時は本気で思いました。四人とも全員、同じ事を考えていたのかもしれません。
あっちに行きたい。と地を這うようにして、行こうとした時でした。
急に肩が軽くなったような気がして、今まで、感じていた気配がいなくなりました。
物音が聞こえて、私はビクッとして、音のした方を見ると、浴場の入り口あたりに、背の高い若い男の人が立っていたんです。
その人は私たちのほうに向かって、片手を翳すと、今までの気持ち悪さが嘘の様に無くなっていき、気持ちが楽になりました。
最初から何も無かったように、肩の重みや息苦しさ、気配が掻き消えたのです。
「お前ら命拾いしたな。運が良かったな。」
と男の人は言いました。
私たちは正気に戻って、立ち上がりました。
「今日あった事、つまりは、俺の事も、他に言わない事。それが身の為だ。」
とその人は言って、おもむろに去っていきました。
私達四人は、怖くなって、急いでその廃墟を出ました。
車の中に駆け込むように入るときに、浴場であった男の人は、私達とは逆の草むらの中に入っていく所でした。私は詳しくは無いけれど、そっちの方には道は無いと思いました。
黒と黄色のラインが入ったパーカーにジーンズという今時の感じの服装でした。
どこに行くんだろう?と思っていると、友達に急かされて、車に乗りました。
 
山を降りて、窓から廃墟のほうを見ると、太陽に反射して光る何かが、物凄いスピードで、西の山の方へと飛んでいきました。飛行機雲のような白い煙が残ってすぐに消えました。
後から、T美にその時の事を話すと、「あんなに大勢いたのに、どうやって・・・」と訳のわからない事を言って、それで?と聞くと、「まるっきり、消えちゃったの。」と答えました。
「消えた。」という表現に私は鳥肌が立ったのを覚えています。
一体、あの時の経験は何だったのでしょうか? わからない事だらけで、すごく怖い経験でした。
オカルトに詳しい方なら、何かわかるのではないかと思って書き込みました。
長々と失礼しました。



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