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362: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/06/09 13:55
   布団



 私は子供の頃から、綿布団で寝ていました。
 しかし、家が火事になった時、私の布団も燃えてしまったのです。
 新しく買った羽毛布団は、寝心地が良くありません。
 私がズッシリとした重みのある、綿布団に慣れていたからです。
 ある日、私は会社の同僚に、笑い話としてそのことを話しました。
 「私は綿布団の重さに慣れているので、羽毛布団を使うようになってからも、布団の上に座布団を乗せて寝ているよ」と。
 するとその同僚が、「家に、もう使う事がない綿布団があるので、差し上げますよ」と言います。
 私は「同僚の顔も立てたいし」と思い、喜びながら綿布団を貰いました。
 その夜、私はさっそく貰った綿布団を敷いて、寝る事にしたのです。
 最初は「久しぶりの綿布団は、気持ちがいいな」と思っていました。
 でも、私がウトウトしている時、妙に布団が重く感じるのです。
 私が、「妙な気配がするな・・・」と思った矢先でした。
 突然に私の体が、金縛りで動かなくなってしまったのです。
 私は驚き、恐怖のあまり目を開けようとしました。
 すると、私の耳元で「目を開けるな」と、誰かが囁いたのです。
 「目を開けると危険だと、誰かが教えてくれているのか?」
 私は「目を開けるな」という声を、そう判断しました。
 だから、私は瞼を固く閉じ、必死に息苦しさと恐怖に堪えていたのです。
 しかし、しだいに息が出来なくなってきました。
 「もう堪えられない!」
 私はそう思い、無我夢中で体中に力を込め、目を開けたのです。
 すると私の眼前に、白髪で無表情な老婆の顔がありました。
 驚いた私は、すぐに老婆を払いのけようとしたのです。
 でも、体がまだ、完全に動きません。
 それでも私は、「何とか、追い払わなくては・・・」と思い、必死に「出て行け」と叫び続けました。
 すると老婆は、静かに喋り出したのです。
 「もう少しだったのに」
 「寂しかったんだよ」
 「今でも・・・」
 そして老婆は、そのまま消えていきました。

コメント

コメント一覧

    • 1. 名無し
    • 2017年02月02日 19:14
    • 体よく遺品の布団を押しつけられたのだと思う。
    • 2. 名無し
    • 2017年02月02日 23:21
    • 「羽ん毛、酷いことしないでよ」
      「ご綿ご綿」
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