prima-baciu


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977: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:37
   牛の首1 誕生日



 私は、今も誰かの視線を感じています。
 しかも大勢の視線を・・・
 私は、あの時、あんな話さえ聞いていなければと後悔しています。

 私が大学生の頃、親しくしていたボーイフレンドがいました。
 その人とは、「付き合ってもいいかな」と思っていたのですが、なかなかアプローチもしてくれません。
 彼とは、ずっと友人関係のままでした。
 ある日、彼の家で、友人達と宅飲みをしていた時のことです。
 彼が「今日泊が、お前に片想いなんだって」と私に告げました。
 今日泊君のことは、「変わった名字の人だな」と思っていましたが、私は、今日泊君に好意を持っていません。
 それどころか「暗くて気持ちの悪い人」と感じています。
 彼は、「今日泊の誕生日に、あいつの部屋で宅飲みして祝ってやるんだけど、お前も来てくれないか?」と私に頼み込んできました。
 私は、はっきり言って物凄く嫌でしたが、「一度でいいから頼むよ」という彼の言葉に圧され、ついつい承諾してしまったのです。
 その場に居た女友達も「どんな奴か見てみたい」と言い、私と一緒に今日泊君の誕生日パーティに行くことになりました。

978: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:38
   牛の首2 白けた宅飲み

 今日泊君の誕生日パーティーで私は、「もしかして今日泊君は、いい人なのかも・・・」と感じました。

 今日泊君の部屋に入った時の事です。
 部屋に入り、上着を脱ごうとした私に今日泊君は、ハンガーを持ってきて、私の上着を掛けてくれました。
 その時、私は、「今日泊君って、やっぱり私のことが好きなのかな」と考えてしまい、凄く恥ずかしくなりましたが、「今日泊君は、みんなに気を遣いすぎてる」とも思えてしまいます。
 一応、今日泊君専用の小さなケーキに蝋燭を立て、今日泊君に蝋燭の火を吹き消してもらいました。
 今日泊君は、人差し指でホッペタを擦りながら、恥ずかしそうな顔をしています。
 私は、みんなと、ほんのチョットだけ「Happy Birthday To You」を歌い、すぐにビールを飲みながら、お摘みを食べ始めました。
 みんな口数も少なく、白けた雰囲気になってきています。
 「何となく気まずい空気・・・」と思っていたら、突然、今日泊君が寒いダジャレやパフォーマンスを一生懸命にやり始めました。
 場を盛り上げようと頑張っている今日泊君を見ていると私は、「何か今日泊君の力になってあげられないだろうか」という思いが込み上げてきます。
 そして私は、「みんなで恐い話をしない?」と何となく言ってしまいました。

979: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:40
   牛の首3 恐い話

 今日泊君は、あの時、あんな恐ろしい話をしたくなかったんだと思います。
 でも今日泊君は、私のせいで話してしまった・・・
 私は、今も自分の軽はずみな行いを、後悔せずにいられません。

 私は、恐い雰囲気を演出するために、蝋燭に火を付け、部屋の電気を消しました。
 そして、私が聞いたことのある話の中で、最も恐いと思った話を、みんなに聞かせたのです。
 みんなは私の話を聞き、「恐い、恐い」と喜んでくれました。
 場が盛り上がったことに私は、調子に乗り過ぎていたようです。
 私は、今日泊君に「次は、今日泊君の恐い話を聞きたいな」と言ってしまいました。
 何となく私は、「今日泊君と、それなりに会話しておきたい」と考えていたからだと思います。
 今日泊君は、「とてつもなく恐ろしい話を知ってるけど、人に聞かせていいような話じゃないし・・・」と言って、俯いてしまいました。
 みんなは、今日泊君に「その恐ろしい話をしろ」と騒ぎ始めますが、今日泊君は、困った顔をしています。
 私は、今日泊君の恐ろしい話に興味を持ちましたし、「今日泊君の、私に対する気持ちを確かめたい」という気持も強くなりました。
 それに今日泊君の言葉で、私が恐い話をした時より、みんな盛り上がっているみたいです。
 私は、今日泊君に、もっと人気が集まって欲しいとも思っていました。
 それで私は、今日泊君の顔を見ながら、「私も今日泊君の、とっても恐い話を聞きたいな!」と言ってしまいます。
 今日泊君は、私の顔を一瞥するとコクリと頷き、話し始めました。

980: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:41
   牛の首4 今日泊君の過去

 今日泊君の言ったように、あの話は、人に聞かせるべき話では、ありませんでした。
 でも最初は、こんな恐ろしい話だとは、思いもしなかったのです・・・

 「俺の実家は、北陸にある小さなお寺なんだ」
 「俺は、高校の時、ドラムを叩くのが好きで、いつもバンドの練習をしてたんだよ」
 「そのうちバンド仲間に誘われて、族に入ってからは、バイクも好きになった」
 「寺の息子らしからぬ俺を、いつも親父は、咎めてたよ」
 「そんな親父が、ある時、とてつもなく恐ろしい話を俺に聞かせたんだ」
 「あの話を聞いて以来、今でも誰かに見られてるような感じがする」
 「本当に、俺が親父から聞いたことを話していいのか?」
 今日泊君は、そう言うと、複雑そうな顔をして黙り込みます。
 私は、今日泊君の話を盛り上げるために、「どんな時に、どういうリアクションをすればいいのかな」と考えながら、今日泊君の話を聞いていました。
 そして今日泊君が黙り込んだ時、私は、オーバーに脅えたフリをしながら「今日泊君、頑張って」と心の中で呟いていたのです。

981: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:43
   牛の首5 牛ノ首衆

 今日泊君は、嘘やハッタリをするような人に見えませんでした。
 それなのに私は、今日泊君の忠告を重大なこととして認識していませんでした。
 そして私は、あの恐ろしい話を聞いてしまったのです・・・

 みんなの「早く、その話を聞かせろ」という声に今日泊君は、軽く頷き、再び話し始めました。
 「水晶で作った頭蓋骨や、加工された人間の頭蓋骨のこと知ってるかな」
 「日本にも昔、人間の頭蓋骨を加工する人たちが居たんだ」
 「牛ノ首衆と呼ばれる人たちで、最初は、牛の首を切り取り、神様に、お供えしてたらしい」
 「けど、いつからか人間の首を切り、肉を取り去ってから漆を塗り、金箔を貼り付けるようになったんだ」
 「牛ノ首衆は、自分達の加工した頭蓋骨を使い、色々な儀式を行うようになったみたいで、自分達の行う儀式によって、色々と不思議なことが出来ると信じていたみたいなんだ」
 「例えば病気を治したり、天気を操ったり」
 「また、人を呪い殺したり、病気にしたりといった、人に害を与える儀式もあったようだけど、そういった儀式を無闇に行わない掟があったらしい」

982: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:43
   牛の首6 皆殺し

 今日泊君の話を聞いていた私は、全く恐いと思いませんでした。
 しかし後から、それが大きな間違いだったと、思い知らされたのです・・・

 「牛ノ首衆は、仏教に対して好意的だったらしい」
 「特に座禅は、人々の心を清くすると言って、永平寺に協力的だったんだ」
 「しだいに、念仏や仏教の儀式を行う、本願寺の真宗門徒達が勢力を強めてきて、永平寺は、段々と寂れていったらしい」
 「真宗門徒達も、牛ノ首衆の儀式に興味を持っていて、本願寺の高層が牛ノ首衆と親睦を深める活動をしていたんだ」
 「本願寺の儀式には、牛ノ首衆の影響を受けた儀式が、今でも残っているそうだよ」
 「でも、外国からキリスト教が伝えられ、キリスト教が次第に力を付けてきたんだ」
 「本願寺は、キリスト教徒を皆殺しにするため、キリスタン大名達に宣戦布告をしたんだよ」
 「この戦争は、一向一揆と呼ばれる壮絶な戦いだったらしい」
 「殺生を嫌う牛ノ首衆は、本願寺に反対し、一向一揆を終わらせようと、何度も真宗門徒達に交渉を持ちかけたそうだ」
 「でも本願寺は、牛ノ首衆を煙たがり、一向一揆のさなか、牛ノ首衆を皆殺しにしてしまったんだ」

983: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:45
   牛の首7 呪いの頭蓋骨

 私は、今日泊君の話を聞いていて、段々と寒気を感じていました。
 すぐに今日泊君の話を止めさせるべきでした・・・

 「何とか生き延びた牛ノ首衆は、織田信長に身を寄せたんだ」
 「信長は、牛ノ首衆の力を利用するため、本願寺に復讐するための協力を惜しまないと、生き残った牛ノ首衆達に約束したらしい」
 「そして信長は、牛ノ首衆のため、大勢の生け贄や死体を用意してあげたそうだ」
 「それからというもの牛ノ首衆達は、毎日、恐ろしい儀式を続けたんだ」
 「その悲惨な光景を見た人達は、道徳的な話をし、牛ノ首衆達に儀式を中断するように説得したらしい」
 「でも牛ノ首衆達は、仏法めいたことなど聞きたくもない。」
 「どうしても、そんな話を俺たちに聞かせたければ、俺達が死んでから御経でも唱えやがれ、と言い捨て、儀式を中断しなかったそうだ」
 「そして牛ノ首衆達は、信長に沢山の加工した頭蓋骨を献上したらしい」
 「その頭蓋骨に宿る怨念は、凄まじく、信長に敵対する人々を次々に病気にさせたり呪い殺したそうだ」
 「頭蓋骨の怨念は、使えば薄れていくため、牛ノ首衆達は、信長のために、たびたび呪いの頭蓋骨を作るようになったんだ」

984: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:46
   牛の首8 信長の死

 私は、今日泊君の話を聞いているうちに、後ろから誰かの視線を感じていました。
 あの時は、「気のせいだ」と自分にいいきかせていましたが、今は、あの時に感じた視線は、決して気のせいなんかじゃないことを知っています。

 「呪いの頭蓋骨を持つ信長には、村正の怨念すら通用しなかったそうだ」
 「村正は、凄まじい怨念が宿っており、妖刀と恐れられた日本刀なんだけど・・・」
 「村正に興味を無くした信長は、家臣の秀吉に褒美として村正をくれてしまったそうだ」
 「秀吉は、村正のせいで色々な怪奇現象に遭遇し、ビビッタ秀吉は、すぐに村正を手放したらしい」
 「武田信玄や上杉謙信も、信長が呪いの頭蓋骨を使って呪い殺したのかもしれないな」
 「信長は、茶会の時に、朝倉義景や浅井長政の首で作った、呪いの頭蓋骨を客人に見せびらかし、自慢することもあったんだ」
 「それだけ信長は、呪いの頭蓋骨に絶対の自信を持っていたんだな」
 「でも信長は、天下統一を果たそうとしていた矢先、牛ノ首衆の力を自分以外の人間に利用されることを恐れ、牛ノ首衆を一人残らず殺してしまったそうだ。」
 「しかし、それから間もなく信長は、家臣の明智光秀が謀反を起こし、殺されてしまったんだ」

985: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:47
   牛の首9 バラバラの体

 私は、牛の首の呪いを受けています。
 今でも、この呪いを取り去る方法を考えているのです・・・

 「俺が、この話を聞き終わった時に、誰かが俺を見ている気がしてきたんだ」
 「俺は、何となく誰かの視線を感じる、と親父に言ったら、親父が言ったんだよ」
 「それは、牛ノ首衆の悲劇に関わった人達の、怨念だろう」
 「この話を聞いた者は、多かれ少なかれ、あの人達の怨念に付きまとわれるんだ」
 「だが、人々を慈しみ、仏法を心がければ、必ず御仏が怨念から守って下さる」
 「俺には、その親父の言葉が、心に食い込んでしまったんだよ」
 「それ以来、俺は、仏教関係の本を読むようになったし、なるべく人が喜んでくれるようなことをしようと、心がけるようになったんだ」
 今日泊君が、そう言い終わった途端に、蝋燭の炎が消えたのです。
 私を含め、その場に居た人は、みんな驚き声を上げました。
 そして「ビックリしたぁー」と言いながら、私は、手探りで蛍光灯の明かりを付けました。
 ところが、私が床に座った途端に、蛍光灯の明かりが独りでに消えたのです。
 私達は、声にならない叫び声を上げていました。
 首や手、足や胴体など、バラバラになった人間の体が・・・
 しかも、沢山のバラバラになっている人間の体が、私達の体に、まとわり付いてくるのです。
 私は、そのまま気を失ってしまいました。

986: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:49
   牛の首10 別れ

 私は、牛の首の怨念に、付きまとわれています。
 今の所、生きていく上では、それほど支障にならないかもしれませんが・・・

 私は、今日泊君に揺り起こされ、目を覚ましました。
 今日泊君に私は、自分の見たバラバラの体について話したのですが、今日泊君は、「何も見なかった」と言います。
 でも今日泊君は、私の話を信じてくれました。
 今日泊君も、今まで何度も誰かの視線を感じたことがあったそうです。
 それに、私達が気絶した時、「物凄い寒気がした」と言いました。
 今日泊君は、他のみんなも揺り起こしていきましたが、みんな私と同じことを今日泊君に訴えます。
 あの時から私は、常に誰かの視線を感じるようになりました。
 また眠る時など、目を閉じた状態の時に、あのバラバラの体について思い浮かべてしまうと、すぐにバラバラの体が私の体に、まとわりつくようになったのです。
 今日泊君を除く、あの場に居たみんなは、私と同じ現象に悩まされるようになりました。
 そして、みんな今日泊君を避けるようになったのです。
 私も今日泊君を意識的に避けていたのですが、ある日、今日泊君から電話が・・・
 会話の中で今日泊君は、私に「もし、よかったら、俺と付き合ってくれないか?」と告白してきました。
 私は、とても今日泊君と付き合う気分になれず、言葉を選び、丁寧に断りましたが、恐らく、それが今日泊君との最後の会話になるのだろうと思います。
 もう二度と、今日泊君と会うことは、ないでしょう。

987: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:50
   牛の首11 除霊

 私は、この体験談を多くの人に知ってもらいたいと、昔から考えていました。
 しかし、それは、絶対的なタブーのように思えます。
 今も、その気持ちが、この書き込みにブレーキをかけ、私を躊躇わせているのでしょう。

 私は、霊能者に除霊を頼んだことがあります。
 霊能者の人は、私を見るなり「絶対に除霊をしたくない」と言って断りましたが、私は、無理に頼み込んで除霊してもらうことになりました。
 霊能者の人は、しばらく除霊をしていたのですが、突然「早く、ここから立ち去れ」と叫び、私を突き飛ばすのです。
 私は、恐ろしくなり、すぐに逃げ出しました。
 その後、その霊能者は、発狂し、今も精神病院に入院しています。
 半年ほどしてから私は、再び除霊をしてもらいたいと思いました。
 今度は、有名な退魔師に、お願いしましたが、退魔師は、険しい表情をしながら私を見つめています。
 しばらくしてから退魔師は、「何とか、やってみます」と言って、除霊を引き受けてくれました。
 退魔師の除霊は、何時間もかかり、退魔師の疲労が私にも伝わってきます。
 そして突然、退魔師が倒れ込んでしまいました。
 退魔師は、苦しそうにしながら「早く、ここから立ち去れ」と私に向かって叫ぶのです。
 私は、恐ろしくなり、その場から逃げ出しました。
 その後、その退魔師は、包丁で首を切り、自殺したそうです。

988: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/21 07:51
   牛の首12 牛の首の真実

 私は、今、この書き込みにより、牛の首の怨念が薄れることを期待しています。

 「何故、私を除霊してくれた霊能者は、発狂し、退魔師は、亡くなってしまったんだろう・・・」
 「私に牛の首の怨念が憑いているのは、間違いないけど、私は、それなりに普通の生活をしているし、まだ、ちゃんと生きているのに・・・」
 私は、時々そんなことを考えてしまうことが、多くなりました。
 もしかしたら、私の除霊をしてくれた霊能者と退魔師は、牛の首について、全ての真実を知ってしまったのでは、ないでしょうか?
 今日泊君が話した牛の首の内容は、ほんの少しだけ、牛の首の秘密について、伝えているだけなのかもしれません。
 だから、私は、まだ生きているのに、私の除霊をしてくれた霊能者は、発狂し、退魔師は、亡くなったのかも・・・
 それでは、牛の首の怨念を消し去ることは、絶対に不可能なのでしょうか?
 確か、今日泊君の話では、呪いの頭蓋骨を利用し続けると、頭蓋骨の怨念が薄れていくはずでした。
 もし、それが本当だとしたら、多くの人が牛の首の話を知り、牛の首の怨念を多かれ少なかれ引き受けてくれると、しだいに牛の首の怨念が消えていくのでは、ないでしょうか?
 そう考えた私は、牛の首について、私の知っている全てを、ここに書き込みしました。
 早く牛の首の怨念が、消え去りますように!

コメント

コメント一覧

    • 1. 全然こわくなくて驚愕
    • 2016年12月28日 15:31
    • だらだら。牛の涎のよう。恋ばなしたいのか。
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